ロシア人外交官による抗議については、ロシア人による抗議活動
2月28日、米国はロシア国連代表部の外交官12人を国外追放したと発表した。国連本部協定に従った措置だと説明している。
The United States has informed the United Nations and the Russian Permanent Mission to the United Nations that we are beginning the process of expelling twelve intelligence operatives from the Russian Mission who have abused their privileges of residency in the United States by engaging in espionage activities that are adverse to our national security. We are taking this action in accordance with the UN Headquarters Agreement. This action has been in development for several months.
国連本部協定12条(Section 13)は、米国への出入国・在留に関する国連代表部職員の特権が濫用された場合には、米国での在留に関する法令が適用される旨規定している。
アメリカ政府 ロシア国連代表部の外交官12人の国外追放を決定 | NHKニュース
Q. 外交関係の制度であるペルソナ・ノン・グラータ=「好ましからざる人物」は、国際機関の所在地国が代表派遣国に対しても用いることはできるのでしょうか?
Agreement between the United Nations and the United States of America regarding the Headquarters of the United Nations (1947) いわゆる国連本部協定 text
Article V RESIDENT REPRESENTATIVES TO THE UNITED NATIONS
[Every person designated by a Member as the principal resident representative to the United Nations of such Member or ...]
shall, whether residing inside or outside the headquarters district, be entitled in the territory of the United States to the same privileges and immunities, subject to corresponding conditions and obligations, as it accords to diplomatic envoys accredited to it. In the case of Members whose governments are not recognized by the United States, such privileges and immunities need be extended to such representatives, or persons on the staffs of such representatives, only within the headquarters district, at their residences and offices outside the district, in transit between the district and such residences and offices, and in transit on official business to or from foreign countries.
3月24日、ロシアが米国外交官をpersona non grataと通告した(Reuters)。
ロシアの外交職員等を「好ましからざる人物(persona non grata (PNG))」(外交関係条約9条)と通告するなどして、追放する国が出てきている。
3月4日 モンテネグロ(PNG)
3月7日 チェコ(在Brno・Karlovy Varyロシア領事館と在Ostravaロシア名誉領事館の設置への同意を撤回)
3月15日 スロヴァキア(大使館職員3名を追放)
3月18日 エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ブルガリア(報道)(「好ましからざる人物達(personae non gratae)」を追放)
3月23日、ポーランド(外交官45名を追放。ロシア諜報部員とその関係者が含まれており、ポーランドおよびその「同盟国」の安全を害する活動を行なっていたと主張。なお、同日ポーランド国民1名がロシアのためのスパイの容疑で逮捕されている。)
3月28日、北マケドニアがロシア外交官5名を追放(Al Jazeera)。
3月29日、オランダが17名、ベルギーが21名、アイルランドが4名、チェコが1名、ロシアの外交官を国外追放すると報道(Aljazeera)。
3月30日、スロヴァキアが15日に続きロシア大使館の職員を35名削減するよう通告(Reuters)。VCDR 11条を援用している(外務省報道官ツイート)。
3月31日、追放された駐欧州ロシア使節団職員が150名を超えた(AA)。
4月1日、ドイツが「相当数」のロシア外交官の追放を検討中と報道(Süddeutschen Zeitung)。
4月1日、ブルガリアがロシア外交官1名をスパイを理由に追放(Reuters)。
(*4月3日、ブチャの状況が報道)
4月4日、リトアニアがロシア大使を追放(RFI)
4月4日、フランスが多数のロシア外交官を追放。
4月5日、デンマーク(15名)とイタリア(30名)がロシア外交官を追放。スウェーデンも3名を追放すると発表。合計人数が300人近くに(FT)。
4月7日、日本もロシア大使館の外交官とロシア通商代表部の職員計8名(内訳不明)を追放。ブチャでの事態を受けてのもの。
9月27日、ロシア、ウラジオストクの日本総領事館員を違法な情報収集の容疑で一時拘束の後、PNGとして追放(日経ほか)
その他にもPNGが議論されている国もある。
ロシアの外務省は、4月26日に、特別軍事作戦開始以降、400人を超える外交官が西洋28カ国から追放されていると認めた(TASS)。
特別「駐車」活動
絵具をかけては、いけません。。。
Russian envoy hit with red liquid in war cemetery
ロシアは早速抗議しています。