紛争の早い時期から、特にロシア軍の行為を中心に、国際人道法の違反であるとの声明が多く表明されていた。ただし、ウクライナ側についても違反の疑いがあることには注意を要する。言うまでもなく、これら声明は他の国や国際機構(ICCを含む)を拘束するものではない。

国際人道法違反

国際犯罪

これに加えて、それらが「重大な」違反であり、よって「戦争犯罪(war crimes)」に当たるとの非難も増えている。ただし、ウクライナ側にも戦争犯罪の疑いがあることには注意を要する。

他方、ロシアの占領から解かれたブチャやイルピン、ボロディアンカで4月初めに明らかとなった大規模な殺害に関しては、「ジェノサイド(集団殺害)」と明言する国と、現状では明言を避ける国とがある。

これら犯罪の構成要件等については、ICC:ウクライナ事態の捜査開始を決定;ロシア大統領含む高官に逮捕状 を参照。

戦争犯罪

ジェノサイド(集団殺害)犯罪