<aside> 💡 ポイント・論点

国連憲章は、国家間での武力の行使を原則として禁止しており(2条4項)、ごく限られた例外的な場合にのみそれを認めています(①自衛権行使の場合(51条)と、②国連安保理の許可・授権に基づく場合(42条))。

これに加えて、③在外自国民の保護の場合や④極度の人道的危機を防ぐため(人道的干渉)の場合にも武力行使が許容されるかは、学説上争いがあります。いずれにせよ、何らかの正当化がなされなければロシアの軍事侵攻は国際法上違法と評価されます。

ロシアの行為を法的に評価するには、ロシアが自身の行為をどう正当化しているのか、それがどの程度妥当なのか、そして他国がそれをどう評価しているのかに注目する必要があります。

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経緯

Wikipediaに詳しい

2月21日、ロシア、「ドネツク/ルハンスク人民共和国」の承認

テレビ演説(今井佐緒里氏訳)

同日、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の同意を受けて、プーチン大統領はロシア軍(戦車等を含む)をドンバスに派遣するよう命じた。ロシア側はこの行動を「平和維持ミッション」と呼んでいる。その日未明、いくつかの独立したメディアがロシア軍がドンバスに侵入していることを確認した。(Wikipediaより引用

2月24日、「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」からロシアに対し、「ウクライナ軍による侵略」からの助けを求める書簡が送られる。

https://twitter.com/ELINTNews/status/1496589278431879171?s=20&t=XOYcXZcpNlmx5G68SLA1vw

同日、プーチン大統領、ウクライナへの「特別な軍事作戦」を行うとのテレビ演説。

直後から爆発が確認され、その後、本格的な軍事侵攻が確認される(ハリコフ市付近からの陸路での侵攻・マリウポル市とオデッサ市での上陸・ベラルーシからの陸路での侵攻)。

その後の戦況

4月25日、ウクライナ南部と接するモルドバ東部の親ロシア派支配地域(ロシア系住民が自称する「沿ドニエストル共和国」・「トランスニストリア」とも)の治安当局本部で、複数の爆発があったと報じられている。26日には、ラジオ局でも爆発があった。TASS通信は、沿ドニエストル共和国側は、攻撃元がウクライナとつながっていると主張していると報道。(TASS、日経など)。

当事国の主張

ロシア