<aside> 💡 ポイント・論点

戦闘員(戦闘員資格 )は、敵の権力内に陥ると、捕虜条約等に従い捕虜(POW: prisoners of war)としての待遇を享有します。ウクライナ・ロシア両当事国が国際法に従い捕虜を処遇しているかが問題となります。

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事実関係

捕虜の画像・動画の公開

SNS上に、ウクライナ軍に捕らえられたロシア兵と思しき者の動画がアップされ始めている。

また、ウクライナ内務省は2月27日に捕虜となったり死亡したとされるロシア兵のデータベースサイトを公開し、氏名や動画・画像をアップロードしている。ウクライナ国防省は、ロシア兵家族が兵士の状態を確認するための電話ホットライン(”Return alive from Ukraine”)を設置している。

3月16日、Human Rights Watchは、侮辱や公衆の好奇心に晒されているロシア兵捕虜の公開をやめるべきだと主張した

プーチン政権が捕虜のウクライナ兵を利用したプロパガンダに力を入れているとの報道も出ている。

4月5日、ウクライナ最高会議(国会)の人権オンブズマンは5日、侵攻を続けるロシア軍が捕虜のウクライナ軍女性兵士を虐待していたと指摘した。虐待を受けた人数は明らかにしていないが、今月初めに、ロシアとの捕虜交換でウクライナに帰還した15人とみられる。(読売新聞

捕虜の交換

3月25日、宇露間で本紛争で初めて捕虜交換が行われた(Al Jazeera)。

捕虜の処刑

ウクライナのOleksiy Arestovych大統領顧問は、動画インタビューにて、「即時の調査」を行うと述べた(CNN)(The Guardian; The Guardian)。

"The government is taking this very seriously, and there will be an immediate investigation. We are a European army, and we do not mock our prisoners. If this turns out to be real, this is absolutely unacceptable behavior."

In a separate briefing, Arestovych said, "We treat prisoners in accordance with the Geneva Convention, whatever your personal emotional motives."