ウクライナのゼレンスキー大統領は、各国首脳等と電話会談をする一方で、諸国の議会でのビデオ演説も活発化させている。
3月8日 英国議会(全文)
3月15日 米国連邦議会(全文)
3月16日 カナダ連邦議会(全文)
3月17日 ドイツ連邦議会(全文)
3月20日 イスラエル議会(全文)
3月22日 イタリア議会
3月23日 日本国会(全文(英訳))
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4月5日 安全保障理事会(全文)“Are you ready to close the United Nations? Do you think that the time for international law is gone?”
→ 詳細は、国連の動向
ゼレンスキー大統領はウクライナの国家元首であり、慣習国際法上、外国国内において国家元首としての特権および免除を享有する。国家元首の地位を法典化した文書に、次のものがある。
万国国際法学会バンクーバー決議「国家元首および政府の長の国際法上の管轄権および執行からの免除」(2001年)
Art. 1 When in the territory of a foreign State, the person of the Head of State is inviolable. While there, he or she may not be placed under any form or arrest or detention. The Head of State shall be treated by the authorities with due respect and all reasonable steps shall be taken to prevent any infringement of his or her person, liberty, or dignity.(原文は仏語)
これに対し、外国議会でリモート演説を行う際の国家元首にもこの慣習国際法が適用されるのか(例えば議員が野次を飛ばすなどした場合、元首の特権の侵害になるのか)、定かではない。